シェイクスピアの史劇にある「リチャード三世」。
ヨーク朝最後のイングランド王でもある彼は、その史劇により英国史上、稀代の『極悪人』として評価されていました。
また、王であっても遺骨は500年以上にわたり行方不明でしたね。
そんな彼の「評価」に疑問をもち、彼の「遺骨」を発見することになったのは、ひとりの『主婦』でした。
この映画は、そんな彼女のおどろきの『実話』になります。
気になる映画について、さっそく見ていきましょう!!
『ロスト・キング 500年越しの運命』
イギリスの「ひとり」の主婦の情熱が、英国王室の歴史をくつがえした実話を映画化したものが映画『ロスト・キング 500年越しの運命』になります。
<要素> | <内容> |
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邦題 | 『ロスト・キング 500年越しの運命』 |
原題 | 『THE LOST KING』 |
公開日 | 9/22(金) |
気になる映画の監督には、数多くの映画賞を受賞する名匠「スティーヴン・フリアーズ」が指揮をとります。
『Philomena(あなたを抱きしめる日まで)』や『he Queen(クィーン)』などの英国王室にかかわる映画もこれまでおなじように手がけてきてましたね。
スティーヴン・フリアーズの
プロフィール
<各要素> | <内容> |
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誕生日 | 1941年6月20日 |
出身地 | レスター生まれ |
大学 | ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジ |
デビュー | 1972年 |
受賞歴 | ・フランス最大の映画賞であるセザール賞で外国映画賞を受賞 ・アメリカのアカデミー賞で作品賞を含む7部門にノミネートされ、3部門を受賞 ・第49回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞 など |
また、イギリスの英国王室の歴史をくつがえす「ひとり」の主婦の主演には、おなじく数々の賞を多彩に受賞している「サリー・ホーキンス」が演じます。
イギリスの女優、サリー・ホーキンスの略歴
<要素> | <内容> |
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キャリア | 舞台から始まり、のちに映画界へ進出 |
受賞歴 | ・ゴールデングローブ賞 ・ベルリン国際映画祭での銀熊賞(主演女優賞) ・アカデミー賞で2部門 など |
気になるストーリー
主人公であるフィリッパ・ラングレーは職場の上司にメチャクチャな不合理の評価を受けています。
また、別居中の夫からは生活の為に仕事をつづけるよう言いわたされ、苦悩の日々をすごしていました。
そんなある日のこと、息子のつきそいでシェイクスピアの「リチャード三世」の劇を見ることに。
そこから、彼女の人生はイッペンします!!
シェイクスピアの劇を見たことで、「悪名高き」王・リチャード三世も『自分』のように【不当な扱い】をウけてきたのではないか?っとギモンをいだきます。
抱いたギモンはフィリッパを、彼「リチャード三世」の真の姿をモトめることに、突きうごかすことになっていきますね。
探しもとめる欲求は、歴史研究にそそがれていくのでした。
ながらく、シェイクスピアの史劇によって、英国史上まれに見る「極悪人」として名声をほこるリチャード三世でしたが、フィリッパはその点(既成事実)に自分との共通点を見いだし、独自に調査をするのですね。
これまで、1485年に死亡したリチャード三世の遺骨は、近くの川にほうり込まれていたと考えられてきました。
そのため、おおくの「専門」の学者や考古学者は決めつけ的な『先入観』で違和感も疑問ももたなかったのですね。
そんな中、ただひとり、ひとりの女性のフィリッパだけはその点に共感性をもって、懐疑的な目を向けることが、彼女自身の境遇からできたのです。
彼女は彼、リチャード三世の汚名を晴らしたいと思い、遺骨探しにまで没頭していくことになります。
ひたむきさと、リチャード三世を追い求める彼女の行動は、まさに「推し活」。
専門もない、ツナがりもない、ただ一人の女性が運命だけでたどり着く話です。
あるきっかけで、何かに夢中になり、日常が豊かに変化していく。
そのことの素晴らしさに胸をうつことでしょう。
キャストはフィリッパ役に、『The Shape of Water(シェイプ・オブ・ウォーター)』のサリー・ホーキンス。
別居中の夫の役に、スティーヴ・クーガン。彼は、今作でジェフ・ホープとともに脚本も手がけていますね。
そのほかの共演者には、『The Wife(天才作家の妻 40年目の真実)』のハリー・ロイド、ドラマシリーズ『Game of Thrones(ゲーム・オブ・スローンズ)』のマーク・アディらがいます。
主人公の『モデル』から日本に向けたメッセージも
日本での公開にあわせ、主人公のモデルとなった『フィリッパ・ラングレー』本人さんから、われわれに向けてメッセージも到着しています。
映画が日本でも公開されると聞いて非常にエキサイティングです。
私たちの15世紀中の歴史は、日本では「戦国時代」、イングランドでは「薔薇戦争」と、とてもニカよっていますね。
また、日本にも『リチャード三世協会』の会員が”いる”ことも、とても喜ばしいです。
映画でも実話においても、駐車場に眠る「王」をさがすという、私の『ジェットコースター』のような体験をエガいたこの映画を、ぜひお楽しみください。
それではフィリッパ、もとい別名『キングファインダー(Kingfinder)』より 愛をこめて「x」(「x」はキス、接吻を意味しています)。
まとめ
映画『ロスト・キング 500年越しの運命』は9月22日より、全国公開となります!!
ぜひ、このキカイに愛の「キングファインダー(王を見いだす者)」にあってみませんか?
2012年、イギリス・レスターのとある駐車場で、「500年」も行方不明となっていた英国王『リチャード三世』の遺骨が発見される。
発掘の主導者となったのは、あるひとりの“女性”でした。
今作は、このオドろくべき実話をもとにした映画です。
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